menu

[きものお直し事例集①]

派手になってしまった柄の色味を抑えつつ、着回ししやすい柔らかな地色にお染替え。
こちらの小紋はお母様が着ていたもの。
真っ赤な椿が印象的ですが、キモノ好きなお嬢様には色味が強く着るイメージが湧かずずっと眠っていました。

強い黄変(カビなどの汚れが原因で生地が変色してしまったもの)も見られたので思い切って染め直すことに。
まずは気になる柄の色味を彩度を下げるように修正し、コーディネートしやすく着回ししやすい淡いクリーム地に地色を染め変えました。

また、しみ抜きで落ちない強い黄変の所は、元々の柄を新たに描き足すことで隠してしまいます。
この柄を足す加工をする時、元々の柄の特徴を的確につかんで違和感なく仕上げる職人さんの技にいつも感動しています♪

状態の良い八掛は地色に合うように一緒に染め直しをしてお嬢様の寸法でお仕立て。
上品におしゃれが愉しめる一着に仕上がりました。
お母様のキモノがまた次の世代へ受け継がれていくと思うととても嬉しい気持ちになります。

今回のお直しにかかった費用は下記の通りです。
・解き、洗張り、地色の染替え(引き染め) →¥30,240
・柄足し、色挿し、八掛の共染 →¥32,400
・お仕立て(胴裏再利用) →¥32,400
合計 ¥95,040

地色の染め替えで洗張りとお仕立てが必要になったため値が張りましたが、思い入れのあるキモノがまた活躍してくれると大変喜んでいただきました。

今年の新作浴衣♪

冬・椿の名古屋帯コーディネート

関連記事

  1. 2018 浴衣の会 開催!

    仙台も梅雨入りし、少しづつ夏への支度が始まろうとしています。今年の夏はどんな浴衣姿にしようか、今…

  2. 七草粥は七種類ではない!?

    あけましておめでとうございます。本年もYuianをどうぞよろしくお願いいたします。201…

  3. 今年の新作浴衣♪

    全国的な早い梅雨明けとともに、浴衣姿でお出かけしている方を目にするようになりました。今年もいよい…

  4. [きものお直し事例集②]

    今回ご紹介するきものお直し事例集は地色の染め替えです。地色の染め替えは薄い色に色をかけて濃くするケ…

  5. HPをリニューアルしています

    Yuianは宮城県仙台市のちいさな着物サロン。産地の着物や作家の紹介や着付教室、着物でお出かけイベン…

  6. ホッとやさしげコーディネート

    前回ご紹介した地色の綺麗な花唐草柄の名古屋帯とやわらかな色づかいの米沢紬。米沢紬のやわらかな…

  7. 絣をかろやかに着こなすコーディネート

    米沢絣紬と「にしむら」の博多織八寸名古屋帯。やわらかな退紅色の帯締めとグレイッシュな菱格子の…

  8. 木製ブローチの新作ができました

    木製ブローチの新作「ふきだし」。少し大きめでまるっとした形がポイントです。PARCOのイベントに持っ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP