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七草粥は七種類ではない!?

あけましておめでとうございます。
本年もYuianをどうぞよろしくお願いいたします。

2017年最初の投稿は日本の風習「七草粥」のこと。

七草粥は七種類ではない!?

年が明け早くも一週間が経とうとしていますが、今日1月7日は「人日の節句」。
せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ といった「春の七草」にお餅などを入れた塩味のいわゆる七草粥を頂いて、お正月のご馳走で疲れた胃腸を休める習慣というのが一般的な七草粥のお話。

ただ地域によってはこの時期採れなかったり、そもそも生育していなかったりするため決まりはなく地域性が豊かなようです。

例えば岩手県では数にこだわらず、とにかくお粥に数種の野菜を入れ醤油味で食したり、青森県から秋田にかけての郷土料理「けの汁」は数種の野菜だけでなく凍み豆腐や油揚げを入れた昆布だしで煮た精進料理がそもそも1月7日に食すものとしてされていたり、北海道では焼き餅入りの粒あん汁粉を食すのだそうで、必ずしも「七」という数字は関係なさそうですね。お汁粉やぜんざいといった地域も多いようです。

Yuianの地元宮城県は、大根やごぼう、にんじんといった根菜を取り入れた七草粥を食します。
そんな中せりは昨今新しい冬の仙台名物となりつつある「せり鍋」の人気に伴ってとても身近な食材となりました。
今や七草粥の主役といったところです。
ちなみに仙台のせり鍋は根っこまで頂きます。これが大変美味しくてやみつきになります。

松の内は7日まで?15日まで?

七草粥は一般的には1月7日に頂きますが、地域によっては1月15日のところもあるようです。
1月15日は小正月と呼ばれますが、古くはこの小正月までを松の内としたそうで、後に江戸幕府により松の内は1月7日までとされますがこれが関東地方にしか浸透しなかったためいまだに松の内は15日までとする地域が多くあります。

松飾を外すのは松の内の最後の日とされているので、そもそも松の内の捉え方が違う地域では松飾を外す日が違うのも、そして七草粥を頂く日が違うのも自然なことのように思います。

文化は進化するから面白い

日本の古い習慣の多くはこのようにそれぞれの地域によって長い時間をかけ、時代の流れの中で形を変えてきました。
ちいさな島国の中に四季があり、その土地ならではの個性があるのはとても面白いですね。

どうしても文化的な習慣や慣わしはある種決まりごとのように感じてしまい、何が正しいとか、それは間違っているといったお話になってしまいがちですが、多様なものごとの捉え方や考え方を受け入れられたら、日本の文化はもっともっと面白い進化を遂げられるように思います。

着物の世界も、過去をなぞるだけの面白みのない価値観から抜け出して、新しい価値を現代の暮らしの中に提案していけたらと思っております。
今年はそんな取り組みも始めていく予定ですのでぜひお愉しみに!!

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